©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会/ストーリー5
- 完結しているの?
- いつ?どうなる?
- 最終回はどのような結末?
- 全伏線は回収されるのか?
このような疑問にお答えします!
しかし、記載されている情報は一切その影響は受けておりません。
※本記事の情報は2024年11月時点のものです。
最新の情報は公式サイトや公式SNSにてご確認ください。
本記事では『薬屋のひとりごと』の完結に迫るコンテンツです。
ネタバレが含まれるため、注意しながら読み進めてくださいね。
『薬屋のひとりごと』の物語を追いかけている皆さんーー
いつもワクワクして待っている「次はどうなるの?」というあの感覚、共感できる方も多いのではないでしょうか?
猫猫と壬氏の関係がどう展開していくのか、後宮の謎が解ける瞬間が訪れるのか、どういう完結の仕方を迎えるのか気になりますよね。私もついつい読み進めてしまい、最新刊が出るたびにページをめくる手が止まらなくなります。
結論
2024.11月時点では『薬屋のひとりごと』の小説版をはじめ、漫画、アニメのすべての媒体は、まだ完結の兆しは見えていません。
むしろ、これからが物語の本番という感じがしますね。SNSでも「続きはどうなるんですか?」と熱心につぶやきをされているユーザーさんが増えてきて、やっぱりこの作品の魅力は多くの方に届いているんだなあと実感しています。
『薬屋のひとりごと』の各媒体の最新情報
ではそれぞれのメディアの最新情報を下記にまとめておきます。
※随時、更新する予定です。
『薬屋のひとりごと』小説版
3/29 最新15巻
原作小説 | ヒーロー文庫 |
最新巻数 | 第15巻(発売中) |
定価 | 792円(税込) |
発売日 | 2024年3月29日 |
Official | コミック公式SNS |
『華佗(かだ)の書』を手に入れた猫猫たちは、試験に合格した猫猫(マオマオ)が養父羅門(ルォメン)の元で大規模な投薬実験を行うことになります。しかし、薬が効かない者には外科手術が施され、実験の真の目的は不明のまま。やがて猫猫は、『華佗の書』に秘薬の材料として記された植物「曼陀羅華(まんだらけ)」が国を揺るがす秘密に関わっていることを知る。その瞬間、壬氏(ジンシ)の意図が猫猫の予想を超えるものであることを、彼女はまだ知らないのでした…。
『薬屋のひとりごと』〜猫猫の後宮謎解き手帳〜 漫画版
3/19 最新18巻
出版社 | サンデーGX |
最新巻数 | 第18巻(発売中) |
定価 | 759円(税込) |
発売日 | 2024年3月19日 |
Official | コミック公式SNS |
猫猫(マオマオ)は、翠苓(スイレイ)たちに暴虐を振るう神美(シェンメイ)に我慢の限界を超え、ついに悪態をついてしまい、自ら窮地に陥ります。その頃、茘(リー)国では皇帝直属軍の進軍が決定され、情勢は緊迫の一途をたどる中、物語は大きく動き始める。このドラマチックな展開を描く超絶ヒットノベルのコミカライズ第十八弾、猫猫の運命は果たしてどうなるのでしょうか…。
『薬屋のひとりごと』漫画版
9/25 最新14巻
出版社 | ビッグガンガン |
最新巻数 | 第14巻(発売中) |
定価 | 770円(税込) |
発売日 | 2024年9月25日 |
Official | コミック公式SNS |
猫猫(マオマオ)は金剛宮の幽霊騒動を解決し、小蘭(シャオラン)を氷菓で助けた後、玉葉妃(ギョクヨウヒ)のお腹の子が逆子の可能性に気付き、養父を呼び寄せます。そして、手習所で後宮の違和感を感じた猫猫は、そこで予想外の人物と再会することに。再び彼女の運命が大きく動き出す瞬間が、静かに迫っていました…。
『薬屋のひとりごと』アニメ版
2025/1/10放送開始
第1期 | 2023年10月~2024年3月 |
第2期 | 2025年放送決定 |
第2期|配信先 | 未定 |
Official | アニメ公式SNS |
大陸中央の大国後宮で働く猫猫(マオマオ)は、元々花街で薬師をしていたが、帝の御子(みこ)たちが皆短命であることに興味を持ち、その原因を調べ始めます。美形の宦官・壬氏(ジンシ)は猫猫を帝の寵妃の毒見役に任命し、次々と厄介な仕事を押し付けますが、猫猫は毒と薬への異常な執着心でこなしていきます。噂や事件に巻き込まれながらも奮闘する彼女ですが、やがて後宮のさらに深い闇へと足を踏み入れることになるのでした…。
※第1期は各種配信プラットフォームで好評配信中!
ちなみに『薬屋のひとりごと』シリーズ累計発行部数はなんと、、、3800万部を突破する、というとてつもない数字をたたき出しました!
本作は2025年にTVアニメ第2期の放送が決定しており、TVアニメ第1期放送開始前の2023年9⽉末時点で2400万部だったシリーズ累計発⾏部数は放送開始後1ヶ⽉で2700万部を突破。その後、TVアニメ第1期終了時には3300万部を超え、勢いを落とすことなく、今回2024年9月にシリーズ累計3800万部へ到達しました。
本記事では、そんな『薬屋のひとりごと』の今後の展開や最終回の予想、そして未回収の伏線についてくわしく語っていきます。まだ作品を追いかけている途中の方も、完結を待ち望んでいる方も、一緒にこの物語の行く末を探っていきましょう。
この記事の目次
『薬屋のひとりごと』は完結している?【結論:すべて未完結です!】
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会/ストーリー6
まず最初にお伝えしたいこと。『薬屋のひとりごと』は、まだ終わっていません!
2024年11月時点で、小説も漫画もアニメもすべて未完の状態です。
だからこそ、次の展開がますます気になるんですよね。猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)の行く末や、後宮の複雑な陰謀がどう解けていくのか、まだまだ目が離せません!
私自身、毎巻読むたびに「次はどうなるんだろう?」ってワクワクしながら新刊を待っているんです。
それに、この作品の魅力って、キャラクターの成長や謎解きの緻密さにあると思うんですよね。まさに一歩ずつ進んでいく感じがたまりません。
でも…不思議なことに、「もう完結したんじゃない?」という噂もちらほら聞こえてくるんです。いったい、なぜそんな噂が流れているのか、少し探ってみましょう。
なぜ完結したと言われている?
©主婦の友社/日向夏/薬屋のひとりごと
この「完結した説」、実は過去に発売された小説が有力視です。
2012年に主婦の友社から、全1巻で『薬屋のひとりごと』が出版されていたことを知っていましたか?
これだけを見れば確かに「完結している」って思うのも無理はありません。その頃の猫猫(マオマオ)は、まだ今ほど多くの事件に巻き込まれていませんでしたし、物語もシンプルに完結しています。
薬屋のひとりごと、妙な連載経歴の作品でなあ。最初連載時、毎日更新一か月半くらいで完結した。
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) December 9, 2023
その後レイブックスで書籍化して、数年後ヒーロー文庫で出しなおすとともに続編出すことに、完結した作品の後半を書き直しつつ続きを書くことになったのよう。なので数年単位で連載に空きがある。
でも、実はその後にヒーロー文庫(今の連載小説の出版社)へ移籍して、物語が再スタートしたんです!その時から、『薬屋のひとりごと』がぐんと広がり、今に至るまで続いているというわけです。
Q、薬屋はなんで年一冊しか出ないの?
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) July 2, 2020
A、元は四巻完結だったからです。
あと、著者の日向夏先生も「本当は4巻で完結させるつもりだった」っておっしゃっていたんですけど、今や15巻まで出て、さらに奥深く描かれているんです。5巻以降、猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)の関係がグッと進展したのを思い出すと、当初の予定で終わらなかったことに、ファンとしては感謝しかないですよね。
では、「完結」という噂の理由を理解してもらえたところで、次は各媒体の現状を見ていきましょう。小説、漫画、アニメ、それぞれがどんな状況にあるのか、そして今後どんな展開が期待できるのかを深掘り紹介していきます。
『薬屋のひとりごと』小説の現状
©ヒーロー文庫/日向夏/薬屋のひとりごと1
さて、まずは小説版の現状についてお話ししましょう。
『薬屋のひとりごと』はもともと「小説家になろう」で連載がスタートしましたが、今やヒーロー文庫から出版されている小説版がメインとなっています。2024年11月時点で、小説は15巻まで出版されていて、これまでものすごく濃密な展開が続いています。
特に最近の巻では、壬氏(ジンシ)の周りでかなり複雑な問題が起こっていて、物語はまだまだ解決の兆しがまだまだ見えません。個人的にも「これは終わるにはまだ時間がかかりそうだな」と感じてしまいました。なので、少なくともあと数巻は続くことは間違いないでしょう。
今後の展開について、完結がいつになるのかというのが気になるところですよね。予測としては、物語の複雑さやキャラクターたちの成長がまだ描かれ続けていることを考えると、完結までにはあと2~3年はかかるかもしれません。
私は小説に対して人生の余暇にくすりと笑って楽しむものという感覚で書いているので、まあ暇なときに読んで面白かったなーと思ってくれていると嬉しいである。
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) October 17, 2021
それとは別に、なんか完結したときに喪失感で三日くらい頭から離れない話を書きたいとも思う。
作者の日向夏先生が、以前「小説は余暇にくすっと笑って楽しんでもらえるもの」と語っていたので、無理せずじっくりと書き続けていくのではないかという印象です。
また、日向先生が「完結したときに喪失感で三日くらい頭から離れない話を書きたい」とおっしゃっていたこともあり、終わりが近づいたらきっと感動的?なクライマックスが待っている予感がしますね。今までの流れを見ると、ただのハッピーエンドで終わるわけではなさそうな、、、
そんなわけで、小説版はまだまだ続きますし、これからの展開も目が離せません。「次はどうなるの?」とハラハラする気持ちで読み進めていくのが、小説シリーズの魅力の一つでもありますね。
『薬屋のひとりごと』漫画の現状
©SQUARE ENIX/ビッグガンガン/薬屋のひとりごと1,©Shogakukan/薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~1
まず、漫画版の『薬屋のひとりごと』には大きく分けて2種類のバージョンがあります。
ひとつは「月刊サンデーGX」で連載されているもの、もうひとつは「月刊ビッグガンガン」で連載中のものです。この2社の大きな違いは、掲載誌と出版元が異なること、そして作画担当が違うという点でしょうか。内容はどちらも原作に沿っていますが、描かれている部分や作画のスタイルには少し違いが出ていますね。
簡単に言えば、両方の漫画を読むことで『薬屋のひとりごと』の世界をより深く理解できる、そんな感じです。では、それぞれの特徴についてもう少し詳しく見ていきましょう。
次巻(19巻)の発売日について予想してみた
ここでは、「月刊サンデーGX」版の予想をしていきます。
■ 1巻|2018年2月19日|(---日)
■ 2巻|2018年7月19日|(150日)
■ 3巻|2018年9月19日|(62日)
■ 4巻|2019年2月19日|(153日)
■ 5巻|2019年6月19日|(120日)
■ 6巻|2019年11月19日|(153日)
■ 7巻|2020年2月19日|(92日)
■ 8巻|2020年6月19日|(121日)
■ 9巻|2020年10月16日|(119日)
■ 10巻|2021年2月19日|(126日)
■ 11巻|2021年6月18日|(119日)
■ 12巻|2021年10月19日|(123日)
■ 13巻|2022年2月18日|(122日)
■ 14巻|2022年6月17日|(119日)
■ 15巻|2022年11月17日|(153日)
■ 16巻|2023年2月25日|(100日)
■ 17巻|2023年9月29日|(216日)
■ 18巻|2024年3月19日|(172日)
ここまでのリリーススケジュールを振り返ると、2~3巻ではなんと2ヵ月ペースで新刊が出ていますね。しかし、多忙な状況を加味すると、2ヵ月での新刊はありえないことでしょう。ここでは、最も遅い間隔である216日(約7ヶ月)のリリースをベースとして考えていきましょう。
※(1ヶ月を30日と仮定した場合)
こちらのペースから考えると、19巻の発売日は遅くて2024年10月中旬くらいとなる可能性があります。もちろん、これはあくまで予想ですが、最近の巻の発売間隔を踏まえると現実的な範囲ですね。
次巻(19巻)の収録範囲について予想してみた
次に、19巻に収録される話数についてです。
これまでの1巻あたりの収録話数は、最小で3話、最大で6話となっています。このパターンに基づくと、18巻には71話から76話までの6話構成が収録されているため、19巻には〜79話、もしくは〜82話の範囲の話が収録される可能性が高いといえます。
具体的には、以下のような話数の組み合わせが予想されます
■ 77話〜79話:最小パターンの場合
■ 77話〜82話:最大パターンの場合
以上の考察をもとにすると、19巻の発売日は2024年遅くて10月ごろが有力であり、収録される内容は77話から最大で82話までの範囲になる可能性が高いではないのでしょうか。
『薬屋のひとりごと』漫画版の比較
まずは、スクウェア・エニックス版(ビッグガンガン連載)と小学館版(サンデーGX連載)の2つのバージョンを、表で比較してみました。どちらも原作を基にしているので、基本的なストーリーは同じですが、作画や描写の雰囲気、強調するポイントに違いがあります。表を見て、自分に合ったものを探してみてください!
スクウェア・エニックス版 | 小学館版 | 共通点 | |
---|---|---|---|
タイトル | 『薬屋のひとりごと』 | 『薬屋のひとりごと 〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』 | 基本的に原作忠実、でも一部場面カットあり |
原作者 | 日向夏 | 日向夏 | 同じ作者 |
キャラクター原案 | しのとうこ | しのとうこ | 同じキャラクター原案者 |
出版社 | スクウェア・エニックス | 小学館 | |
掲載誌 | ビッグガンガン | サンデーGX | |
作画 | ねこクラゲ(作画)、七緒一綺(構成) | 倉田三ノ路(作画) | キャラクターが魅力的に描かれている |
連載開始 | 2017年5月25日 | 2017年8月19日 | どちらも2017年から連載 |
絵柄 | かわいらしい、華やかで明るい、アニメ風 | クールで落ち着いた絵柄 | どちらも猫猫と壬氏の関係を描いている |
ラブコメ要素 | 多め | 控えめ、ミステリー要素が強い | どちらも後宮内の恋愛模様が描かれている |
原作小説の進行度 | 既刊18巻(2024年3月19日) | 既刊14巻(2024年9月25日) | どちらも同じストーリーを描いている |
物語の進行ペース | ゆっくり、じっくり描写 | テンポよく進み、説明が丁寧 | ストーリー全体の大きな流れは同じ |
特徴的な描写 | ラブコメ、コミカルなシーンが多い | ミステリーや事件の解決が中心 | どちらも猫猫が後宮の事件を解決していくプロット |
おすすめな人 | アニメ版の視聴者、作画重視、ラブコメ好き | ミステリー好き、ストーリー重視派 | どちらも原作未読でも楽しめる内容 |
ビッグガンガンの特徴
©SQUARE ENIX/ビッグガンガン/薬屋のひとりごと1
まずはビッグガンガンの『薬屋のひとりごと』について。こちらは、ねこクラゲさんが作画を担当しており、絵柄がとても華やかで、全体的に明るい雰囲気が特徴です。
特に、ラブコメ的な要素が強めで、猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)の関係に焦点が当てられているシーンも多いですね。
2024年10月時点で、14巻まで刊行されていますが、原作小説の4巻前半あたりまでを描いています。丁寧にストーリーが進んでいく一方、ビッグガンガン版になくて、サンデーGXに描かれていたりする場面があります。もちろんその逆も然り。
カット場面エピソード
たとえば、芙蓉妃(ふようひ)のエピソードでは、サンデーGX版では猫猫が首飾りをつけるシーンのみでしたが、ビッグガンガンは他の4人の侍女たちがどんな装飾品をもらったかについてしっかりと描かれています。
またビッグガンガン版のみに登場する「恋が女を美しくするのであればそれは一体どんな薬になるだろう」というセリフからも、ラブコメ要素に割り振っていることがわかりますね。
ビッグガンガン版にはきちんと描かれているのに、サンデーGX版にはカットされていることも。ただし、ストーリー全体には大きな影響がないので、未読の方でも楽しめる構成ですね。
やはり一番印象的なのは、キャラクターの描写がかわいらしく、どこか中華っぽさもあり、読者に感情移入しやすいという点。猫猫のコミカルな表情や、壬氏との掛け合いが面白く、ラブコメ好きな方にはぴったりのバージョンです!
サンデーGXの特徴
©Shogakukan/薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~1
次に、小学館版『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』です。こちらは、倉田三ノ路さんが作画を担当しており、スクエニ版と比べるとクールでシックな絵柄が特徴です。特に、原作のミステリー要素を強調していて、猫猫が冷静に事件を解決していく姿がより際立っています。
ミステリーな事例
たとえば、第三話「月下の芙蓉」では、中級妃・芙蓉妃(ふようひ)が夜な夜な後宮の城壁で踊るという謎を、猫猫(マオマオ)が解き明かしていくストーリーです。
この話では、芙蓉妃が幼馴染の武官と結ばれたいという願いから、皇帝のお手付きを避けるために夢遊病(むゆうびょう)を装っていたという真相にたどり着きます。
物語の結末自体は両誌ともに同じですが、サンデーGX版では、芙蓉妃が下賜されるために必要だった幼馴染の武官の武功について、さらに詳しく描かれていることから、ミステリーの深みがよりわかりやすくなっています。
また2024年10月現在、18巻まで刊行されており、原作小説の4巻終盤まで進んでいます。ストーリーはテンポよく進みますが、事件や事象の説明が丁寧に描かれており、原作に忠実でわかりやすい展開です。
そして、猫猫(マオマオ)の冷静で無表情な様子も、原作に忠実で「整っているが特徴のない顔」という原作の描写そのままに描かれています。
ラブコメ要素は控えめで、ミステリーや後宮の陰謀解決に重きを置いているため、サスペンス好きな方や、謎解きを楽しみたい方にはこちらがオススメです。
どちらの漫画を読むべき?
ここまで読んで「どっちを読もうか迷うな…」と思っている方も多いのではないでしょうか?
実は、どちらも魅力があり、どちらかを選ぶのは難しいのです!もし、キャラクターの感情や恋愛模様を中心に楽しみたいなら、まずはビッグガンガン(スクウェア・エニックス版)から手に取ってみてください。猫猫と壬氏の関係に注目しながら、明るい絵柄で物語を楽しむことができます。
一方で、ミステリー重視で、事件の謎解きをじっくり楽しみたいなら、サンデーGX(小学館版)がオススメです。事件の解決や後宮内の陰謀に焦点を当てているので、原作に近い感覚で読めるのが特徴です。
とはいえ、個人的には両方読むのがベスト!それぞれに違った魅力があるので、両方を読んでこそ『薬屋のひとりごと』の世界観を存分に楽しむことができると思います。
『薬屋のひとりごと』アニメの現状
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
さて、アニメ版『薬屋のひとりごと』の現状ですが、まず第1期が2023年10月にスタートし、大好評のうちに2024年3月に放送が終了しました。そして!ファン待望の第2期が2025年に放送決定となりました。アニメの続編が発表されるたびに、心が踊りますよね。
1期は、日本テレビ系で毎週土曜の深夜に放送され、最初の3話は一挙放送という豪華なスタートでした。全24話構成で、原作小説の2巻終わりまで描かれました。アニメ化のクオリティも高く、原作ファンからも新規視聴者からも多くの支持を得ています。
第2期のティザーPV 公開中!
そして、薬屋のひとりごとの第2期がいよいよ2025年1月10日放送開始。
ただ、1期終了後に公開されたティザーPVを見ると、猫猫の「これは、長い時間をかけて練られた計画のはず」というセリフが入っていることから、過去のストーリーが絡んでくるとか、、さてこれからの展開にどう関わるのか、非常に気になるところです。
1期では原作2巻の終わりまで描かれていたので、次は原作3巻、4巻あたりがアニメ化されるのでは?という予想が立っています。特に「子一族の謀反」という重要な事件が大きな軸になると考えられますね。1期で張り巡らされた伏線がどう回収されるのか、もう待ち遠しくて仕方がないです!
まだ全何話構成になるかは発表されていませんが、1期と同じく2クール(全24話)の可能性が高いのではないでしょうか。
アニメ1期は、Amazon Prime Video、Netflix、ABEMA、U-NEXTなど、多くの配信プラットフォームで視聴可能でした。2期の配信についてはまだ発表されていませんが、おそらく同様のサービスで配信されると期待できますね。
『薬屋のひとりごと』の完結|筆者が語る【3つの結末】
©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会/ストーリー5
物語が進むにつれ、『薬屋のひとりごと』はどんどん展開がアツくなってきました。
最初は後宮の中での事件解決がメインだった猫猫(マオマオ)ですが、今では政治抗争や他国との緊張感漂う戦争まで絡んできています。読んでいると「ここまでスケール大きくなるんだ!」とハラハラしますよね。
そして何より、猫猫と壬氏(ジンシ)の関係にも注目です。今までの冷静なやり取りの中にも、ふとした瞬間に見れるお互いへの感情がちょっとずつ明らかになってきて、恋愛面でも少し進展が見られるようになりました。
とはいえ、まだまだ本格的に動き始めたばかり。なので、最終回まではまだ少し時間がかかりそうな気がします。
個人的には、身分差という大きな壁があっても、壬氏が猫猫を簡単に手放すとは思えません。
おそらく、壬氏が周りを納得させる方法を見つけたり、極端な話ですが、地位を捨てて猫猫と駆け落ちするなんて展開も考えられるかもしれませんか?
どんな結末であれ、二人が結ばれる方向に向かうことは確実だと思っています。
『薬屋のひとりごと』
背景
「薬屋のひとりごと」の舞台は、壮大な大国の後宮。そこにいるのが主人公の猫猫(マオマオ)。
彼女はもともと花街で薬師として働いており、ちょっと変わり者。人間関係には無頓着で、むしろ薬や毒への興味が人一倍強い、そんな子です。
その猫猫が、噂と陰謀が渦巻く後宮に放り込まれるわけですが、他の女性たちと馴染もうとせず、ひっそりと目立たないように過ごそうとします。
でも、そんな平穏(?)な日々は長くは続かず、帝の御子たちが次々と病にかかる事件が起こり、その真相を探るために猫猫の薬の知識が役に立ち、事件に巻き込まれていくのです。
この事件をきっかけに、後宮の美形宦官である壬氏(ジンシ)の目に止まり、猫猫はなんと寵姫の毒見役に抜擢されることに、
ーーここから猫猫の運命が大きく動き始めます。
そんなことから壬氏から次々と面倒な依頼を押し付けられる猫猫ですが、薬師としての深い知識と鋭い洞察力を使い、事件を次々に解決していきます。
彼女の無愛想さと洞察力が相まって、次第に壬氏との関係も複雑に絡み合っていくヒューマンミステリー兼ライトなラブコメな作品です。
では、ここからはみんなが気になる「薬屋のひとりごと」の最終回予想を3つほど紹介していきます。
■ 最終回予想|猫猫と壬氏の関係
■ 最終回予想|壬氏の正体が明らかに
■ 最終回予想|壬氏が皇帝の座に座る
最終回予想その1|猫猫と壬氏の関係
『薬屋のひとりごと』を読み進めてきたあなたなら誰もが気になるところ、それは猫猫と壬氏の関係ですよね。
最初は「利用できる相手」として冷静に接していた二人ですが、数々の事件を共に乗り越えるうちに、かけがえのない関係性へと変わっていきました。
猫猫の知識や機転、そして壬氏の冷静さが見事に噛み合い、彼らの絆はどんどんと深みが増してきています。
猫猫と壬氏の結末にはさまざまなパターンが考えられますが、、ここでは、3つのシナリオを考察してみました。
猫猫と壬氏が結婚、2人で花街へ
まず考えられるのは、猫猫と壬氏が結婚して、二人で花街に戻るというシナリオです。
猫猫は普段から壬氏から逃げ回っているものの、彼を放っておけないという一面もあります。最終的には、壬氏を受け入れて一緒にいることを選ぶという結末が考えられますね。
もともと猫猫は、ずっと後宮(こうきゅう)で働くつもりはなく、年季が明ければ薬屋街に戻る予定です。
そこに壬氏が追いかけてきて、彼の地位を捨てて猫猫と一緒に普通の生活を送る…そんな結末は、一番ハッピーエンドらしい気がします。
実際、壬氏が猫猫を想って仕事が手につかなくなったエピソードもあることから、こういう展開もあり得るかもしれません。
結ばれず、猫猫だけが花街へ
次に考えられるのは、猫猫が壬氏とは結ばれず、彼女だけが花街に戻るというシナリオです。
この場合、壬氏は皇帝として妃や側室を迎え、猫猫は彼から離れた人生を歩むことになります。身分差が大きな壁として立ちはだかるこの展開は、現実的な結末の一つかもしれませんね。
実際、猫猫自身が身分の差を強く意識しており、常に「下女の命は軽い」と自分に言い聞かせています。この身分差を猫猫自身が受け入れている以上、壬氏と結ばれることが難しいのではないかという見方もあります。
また、原作にはなかった「選択の廟(びょう)」の話が加わっていることからも、彼女が国母に戻るという結末も考えられるかもしれません。
この展開は、最も現実的で可能性が高い結末の一つかもしれませんね。
猫猫と壬氏が結婚、2人で後宮に暮らす
最後に考えられるのは、猫猫と壬氏が結婚して後宮で暮らすというシナリオですが、この展開は最も可能性が低いかもしれません。やはり身分差の問題から周囲の反発もあり、あまり現実的とは思えません。
しかし、猫猫の推理力の高さや彼女が後宮で役立つ場面は多く、壬氏にとても気に入られているのは確かです。完全に後宮で生活することは難しいとしても、たまに壬氏から事件解決の依頼を受けて後宮に出向く…そんな形で二人が関わり続けるという可能性はあります。
このように猫猫と壬氏の結末には、さまざまなパターンが考えられますが、どのシナリオも猫猫と壬氏の特別な絆が大きなカギになることは間違いありません。二人がどんな選択をするのか、そして彼らの未来がどうなるのか、注目していきましょう!
最終回予想その2|壬氏の正体が明らかに
もう一つ、物語の中でずっと謎のままに残っているのが、壬氏の正体です。彼がただの宦官ではないことは序盤から匂わせていましたが、ストーリーが進むにつれて、その秘密が徐々に明かされつつあります。
最終回付近になれば、壬氏の本当の身分が明かされると同時に、彼の役割が大きく物語が変わっていくことでしょう。
具体的に壬氏の身分が判明すると、後宮の権力構造にも大きな影響が出るはずです。彼がどうしてここまで猫猫にこだわり続けてきたのか、その理由も絡んでくるはずですね。そして、それが猫猫との関係にどう影響するのかも、大きな見どころになります。
最終回予想その3|壬氏が皇帝の座に座る
さらに気になるのは、壬氏の命運です。彼が皇帝の実子であることはすでに知られていますが、その立場ゆえに彼の命が狙われることも避けられません。
作中でも、すでに何度か命を狙われるシーンが描かれてきましたよね。このまま暗殺されてしまう可能性もゼロではない…なんて思うと、ハラハラします。しかし、個人的な予想としては、壬氏が生き延び、最終的には皇帝の座を継ぐのではないかと予想をしています。
そして、もしそうなれば猫猫を正妃として迎えるという展開もあり得るでしょう。壬氏は猫猫に対して特別な感情を抱いており、その強い思いが物語の結末にどう影響を与えるのか、非常に楽しみなところです。(もちろん、身分の差があるので、簡単にはいかないでしょうけれど、、)
完結まで『薬屋のひとりごと』の見どころ
さて、物語が進むにつれてどんどん広がる『薬屋のひとりごと』の世界、、
最初は薬草オタクだった猫猫が、今や後宮の秘密に迫る重要人物になっています。
この作品の魅力って、ただの恋愛物語にとどまらないところなんです。ラブコメ要素はもちろんありますが、そこに絡んでくるのは後宮の複雑な人間関係、さらには政治的な陰謀!猫猫が薬師としての知識と鋭い観察力を駆使して、後宮で巻き起こる数々の事件を解決していく様子が一番の見どころです。
『薬屋のひとりごと』の伏線を一覧紹介《原作編》
さて、ここからは原作中においてまだ回収されていない伏線について語っていきます。すべての伏線が回収されるのかはわかりませんが、ファンなら誰しも「あの伏線、ちゃんと回収してくれるよね?」と期待してしまいますよね。
恋愛や政治的な問題、さらには作者の気になる発言まで。未解決の問題をしっかり整理してみましょう。
■ 壬氏と猫猫の恋
■ 馬閃と里樹の結婚
■ 李白は白鈴を身請けするか?
■ 羅半兄の恋は成就するか?
■ 壬氏は皇帝の地位を継ぐのか?
■ 疫病の伏線
恋愛編|壬氏と猫猫の恋
まずは、なんといっても気になるのは壬氏(ジンシ)と猫猫(マオマオ)の恋。二人は結ばれるのか?物語のメインテーマでもありますが、解決すべき問題が山積みです。
特に下記の2つが大きな障壁になるでしょうか。
■ 猫猫は妃になるつもりはない
■ 父親・羅漢(らかん)の説得
猫猫は壬氏の気持ちを理解していますが、妃になるなんてまったく考えていない様子。さらに、父親である羅漢もなかなかの曲者で、彼がどう動くのかもまだ不明です。
壬氏は帝位を継ぐ立場にありながら、皇帝になりたくないという矛盾した願いも抱えています。彼がこの立場を捨てることができるのか?そして羅漢は二人を許してくれるのか?
でも、希望の光もあります!原作15巻では、壬氏が臣下降格の方向に動いているのです。これが実現すれば、あとは父親を説得するだけ……いや、それが一番難しいんですけど(笑)。
恋愛編| 馬閃と里樹の結婚
次に、もう少し進展がありそうなカップルといえば、馬閃(バセン)と里樹(リーシュ)。この二人はもうすぐ結婚するんじゃないかという雰囲気がプンプンしています。
ビッグガンガン版の14巻では、里樹の一族に攻撃があったものの、問題は解決しそうな感じ。
そして奉公期間が終われば、帝が馬閃に里樹を下賜して結婚……なんてトントン拍子に進むかも?と期待できます。この二人、物語の中でも比較的スムーズに進んでいるので、結婚まで行きそうな感じがしますね。
恋愛編|李白は白鈴を身請けするか?
そして、こちらも気になるカップル。李白(リハク)と白鈴(パイリン)です。李白が白鈴に恋をしてから、すでに4年が経過。まだ身請けはしていないものの、二人の仲は順調です。そろそろ貯金も貯まってきたんじゃない?と気になるところですよね。
李白が白鈴を身請けしようと考えた際、猫猫から「上級妓女の身請け金は即金で銀1万」と教えられたシーンがありました。李白はその後、順調に出世を重ねているため、二人が結ばれる日もそう遠くない、、、かもしれません。
白鈴は公子様を夢見ていますし、身請けされるのは時間の問題かもしれません。ただ、花街で一波乱ありそうな予感もしていて、そこでどう転ぶか注目です。
恋愛編| 羅半兄の恋は成就するか?
羅半兄(らはんあに)が恋した相手、燕燕(エンエン)との恋路も微妙な状況です。お互いに悪い印象は持っていないものの、すれ違いが続いているのですよね。燕燕は、羅半兄を他の女性に勧めているくらいですから、進展はなかなか難しそうかもしれません。
個人的には、羅半兄は不幸なほうがキャラとして面白い(笑)ので、この恋は成就しないかも……なんて思っています。ただ、燕燕の成長が描かれることは確実でしょう。彼女がどんなふうに変わっていくのかも、この作品の一つの楽しみです。
権力問題|壬氏は皇帝の地位を継ぐのか?
さて、壬氏の立場も厄介です。上の見出しでも説明したように表向きは皇弟であり、実は現帝の子という複雑な立場。
壬氏が帝位を継ぐのか、それとも臣下降格して自由になるのかは『薬屋のひとりごと』の大きなカギとなります。現東宮がまだ赤子であることから、周囲がどう動くのか、壬氏自身がどんな立場を取るのかが、今後の展開に大きな影響を与えるでしょうね。
作者のつぶやき|疫病の伏線
さらに、作者がSNSで「別の疫病が出てくるかも」とつぶやいたことはご存じでしょうか?まだその展開は来ていないものの、疱瘡(ほうそう)に関連した話が少しずつ出てきているので、この疫病がどのようにキャラクターたちに影響してくるのか注目です。
またもう一つ作者のつぶやきの中でも気になるのが、白娘々(パイニャンニャン)に関する謎めいた言葉。
52、白娘々
— 日向夏🐗 (@NaMelanza) August 22, 2019
西の巫女の選択が違えば、新たな巫女になっていた少女。陽に当たることも許されず、ただ崇めたてられるための道具として生まれた。人を動かすためにあらゆる小細工を覚える。時に危険性がある毒を飲み、胃に麻薬を隠す程度に。その知識は誰から聞いたのかはまだわからない。
白娘々は西の巫女になるはずだった少女で、陽の光さえ浴びることを許されない運命を背負っていました。物語の中で、里樹妃を陥れようとしたシーン以来、登場していませんが、その後どうなったのか、気になりますよね。
彼女が再登場するかどうかはまだわかりませんが、危険な知識を教えた人物が今後出てくるかもしれないというのは、一つの伏線です。
個人的には、克用(こくよう)が怪しい人物として浮かび上がっているように感じますが、どうでしょうか? また、砂欧の巫女やジャズグルといったキャラクターたちも、まだ回収されていない要素がたくさんありますよね。彼らが『薬屋のひとりごと』にどう再登場するのか、これからも目が離せません。
『薬屋のひとりごと』の伏線を一覧紹介《アニメ編》
回収済みの伏線一覧【アニメ編】
次はTVアニメでの伏線です。張り巡らされた伏線が、回を重ねるごとに少しずつ明らかになっていく、そのドキドキ感。ここでは、これまでに回収された伏線をざっくりと振り返っていきましょう。話が進むたびに「あぁ、そういうことだったのか!」と驚かされた方も多いはずです。
■ 猫猫が後宮に売られた理由
■ 園遊会での妃毒殺未遂事件の真相
■ 高官・浩然の突然死の真相
■ 翠苓の白檀と苦みの匂いの正体
■ 倉庫の小火と煙管の関係
■ 海藻の鱠による食中毒事件
■ 彫金細工師の遺言の謎
■ 羅門が猫猫を養子にした理由
■ 幼い猫猫を襲った人物の正体
■ 緑青館の奥にいる妓女の正体
1. 猫猫が後宮に売られた理由
伏線 | 回収 |
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1話 | 12話 |
さて、最初に注目したいのは、物語の発端とも言える猫猫が後宮に売られたシーン。第1話では薬草を摘んでいた猫猫(マオマオ)が、突然人さらいに遭い、強制的に後宮へと送られるんです。なぜ猫猫がこんな目に?と思わず疑問に感じますよね。でも、この段階ではまだ何も語られず、ただ流されていくように話が進んでいきます。
ところが、第12話でこの謎が見事に回収されます。猫猫が後宮に送られることになったのは、彼女の「書類上の実家」が実は交易を行っている商家だったから。そしてこの商家が、徳妃毒殺未遂事件に絡んでいたんです。
犯人である風明の実家と関わりがあったため、事件後、猫猫を含めて関係する下女たちは全員解雇。猫猫も後宮を去ることになったんです。
この瞬間、観ていた私たちも「ああ、そう繋がっていたのか!」と一気に腑に落ちる感覚がありました。第1話で描かれた猫猫の後宮入りが、実は大きな陰謀に巻き込まれていたんだと気づいた時の興奮は、まさにこの物語の醍醐味ですね。
2. 園遊会での妃毒殺未遂事件の真相
伏線 | 回収 |
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6話 | 11話 |
園遊会での妃毒殺未遂事件は、まさに宮廷の複雑な権力争いを映し出す、緊張感溢れる展開でした。第6話で玉葉妃(ギョクヨウヒ)の食事に毒が仕込まれ、猫猫がその毒を見抜いて命を救った瞬間には、観ている側もホッと息をつく場面。
しかし、それで終わりではありませんでした。この毒殺未遂事件の背後には、さらに深い陰謀が隠れていたのです。
実は、狙われたのは玉葉妃ではなく、里樹妃(リーシュヒ)。この入れ替わりは偶然のものではなく、誰かが意図的に仕組んだものでした。毒を使った犯人が誰なのか、そしてその動機は何なのか?これが物語の緊迫感を一層高めましたよね。
第11話で、ついにこの事件の全貌が明らかになります。犯人は淑妃・阿多妃(アードゥオヒ)の侍女、風明(フォンミン)でした。彼女の動機は、阿多妃の子が蜂蜜を与えられたことで亡くなり、その責任を逃れようとしたこと。
蜂蜜を食べられない里樹妃を狙うことで、真実が露見するのを恐れ、彼女の命を奪おうとしたのです。風明の最期に至るまでの描写は、緊迫感の中にどこか哀れさを感じさせるものでした。
風明の動機が明かされた瞬間、その背景に「なるほど…」と納得させられつつも、宮廷内の闇の深さにゾクッとさせられました。
3. 高官・浩然の突然死の真相
伏線 | 回収 |
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9話 | 19話 |
さて、第9話で描かれた高官・浩然(コウネン)の突然死。酒が好きすぎて飲み過ぎた結果…という話だったのですが、さすが猫猫、そんな単純なことではないと見抜きます。
この事件はただの酒好きな高官の死に見えましたが、実は後に19話の壬氏暗殺未遂事件と密接に関わる伏線だったのです。
味覚障害を持つ浩然が塩を大量に摂取させられたことが、後の祭具管理のずさんさ、さらに祭事での暗殺未遂事件に繋がる。全ての点が繋がった時の驚きは、本当に「お見事!」と言わざるを得ません。
4. 翠苓の白檀と苦みの匂いの正体
伏線 | 回収 |
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13話 | 18話 |
第13話で、猫猫が翠苓(スイレイ)とすれ違った際に感じた「白檀と苦みの混じった匂い」。この場面では、ただの印象的な描写として流れていましたが、どこか引っかかるものがありましたよね。
あの時の「ん?この匂い、何だろう?」という猫猫の一瞬の反応が、勘の良い視聴者なら小さな疑問として残ったはずです。
そして第18話で、その謎がついに解き明かされます。翠苓が所属していたのは軍部。そこで扱っていた薬草の香りが彼女の身に染み付いていたんです。あの白檀と苦味が混じった独特の匂いは、単なる個性ではなく、彼女の背景に繋がるヒントだったのです。
この何気ない伏線が回収された瞬間、翠苓というキャラクターが一気に奥深く感じられるようになりました。
「ただの官女ではない」という雰囲気を漂わせていた翠苓のミステリアスな一面が、この匂いからも描かれていたんです。小さな伏線の一つが物語に深みを与えてくれる瞬間って、本当に気持ちがいいですよね。
5. 倉庫の小火と煙管の関係
伏線 | 回収 |
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14話 | 19話 |
このエピソードも見逃せません!第14話で発生した倉庫の小火(ぼや)騒ぎ。最初は「煙管が原因のただの火事か」と思われていましたが、実はその裏で進行していた大きな陰謀があったんです。
猫猫が炎塵爆発を特定した時も、「ああ、こういう単純なミスで起こった事故か」と納得していたはずですが、真相はそんな単純なものではありませんでした。
第19話で、その小火騒ぎが、実は祭具の盗難を隠すためのカモフラージュだったことが明らかに!この伏線回収の瞬間、「つながった!」と胸が高鳴る展開でした。しかも、この事件は、後に壬氏暗殺未遂事件とも密接に関わっていることが判明します。
倉庫番が吸っていた煙管もただの煙草ではなく、背の高い官女からもらったもので、この謎の官女が一体何者なのか、物語全体に暗雲を漂わせます。この一連の事件に関わっているのが翠苓(スイレイ)だと示唆されているものの、まだ詳細は不明なまま。複雑に絡み合う陰謀と事件がどのように収束していくのか、先が気になって仕方ありません!
6. 海藻の鱠による食中毒事件
伏線 | 回収 |
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15話 | 15話 |
『薬屋のひとりごと』には、食べ物に絡む事件も多く、第15話で描かれた食中毒事件もその一つ。海藻を使った料理で官僚が昏睡状態に陥るなんて、ただの食事事故かと思わせておいて、実はその裏には深い兄弟間の確執が隠されていたんです。
解毒されていない海藻が兄に渡されたのは、弟が兄を邪魔に思っていたからでした。
それだけでも十分なドラマがあるのですが、この事件がさらに物語全体に波及する展開が秀逸なんです。食中毒を起こした官僚は、以前亡くなった浩然の後任として祭具の管理をしていた人物。その管理のずさんさが、さらなる混乱と事件を引き起こしていくのです。
小さな食中毒事件が、物語の大きな陰謀へとつながっていく。この巧妙なストーリーテリングに、「さすがだな」と感じた方も多かったのではないでしょうか?
7. 彫金細工師の遺言の謎
伏線 | 回収 |
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16話 | 19話 |
第16話で登場した彫金細工師の遺言。この遺言がただの家族間の問題かと思いきや、まさか後々大きな事件に繋がるとは…。猫猫がその謎を解き、低温で溶ける金属の秘密を明らかにしました。この発見自体は興味深いものですが、それが単独のエピソードで終わらないのが『薬屋のひとりごと』の凄いところ。
なんとこの金属が後の祭具盗難事件(19話)で使われ、さらに壬氏暗殺未遂事件へと繋がっていくんです。蝋燭の火で金属が溶ける演出が、この一連の事件に影響を与えるという展開には驚きましたね。まるでパズルのピースが一気にハマっていくような感覚でした。
8.羅門が猫猫を養子にした理由
伏線 | 回収 |
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17話 | 23話 |
猫猫を引き取って育てた養父、羅門(ルォメン)。彼の存在は物語の中でかなり大きな意味を持っていますが、彼がなぜ猫猫を引き取ったのか、という謎は第17話で浮上しました。
そしてついに、この疑問が解明されるのは第23話。羅門の過去が明らかになることで、彼の人物像に深みが加わり、物語全体の背景もより色濃く描かれましたね。
若い頃、西方に留学するほどの優秀さを持ちながら、不運にも宦官としての道を歩むことになった羅門。その彼が、なぜ猫猫を養子にしたのか。それは、猫猫が羅漢の娘であるという血縁関係にあったのです。羅門が羅漢の叔父であることが明かされ、猫猫を引き取った理由が徐々に見えてきました。
9. 幼い猫猫を襲った人物の正体
伏線 | 回収 |
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18話 | 24話 |
幼い猫猫が夢の中で見た、誰かに襲われる記憶。第18話では、赤ん坊の猫猫(マオマオ)に刃物を向ける女性が描かれ、この夢が現実なのかただの幻想なのか、謎が深まるばかりでした。
しかし、第24話でその真実がついに明らかになります。猫猫を襲ったのは、なんと実の母親である鳳仙。母親が我が子に刃物を向けるというショッキングな事実が明かされた瞬間、胸が締めつけられました。
夢だと思っていた記憶が実際にあった出来事だと気づくシーンで、猫猫が自分の小指の歪みを見つめる姿が印象的です。鳳仙が流行していた「ゆびきりの呪い」の儀式で、猫猫と自分の指を切り、その後に羅漢に送りつけていた過去。この出来事は、猫猫の家族の物語にさらに深みを与え、彼女の心にどれほど大きな影響を与えているかを感じさせます。
10. 緑青館の奥にいる妓女の正体
伏線 | 回収 |
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18話 | 24話 |
緑青館(ろくしょうかん)の奥深く、病に冒された妓女がひっそりと暮らしている姿を第18話で見た時、彼女の正体については謎のままでした。猫猫が薬を届けに行くシーンで、この病気の妓女の存在感が際立ちますが、それが誰なのかは明かされないままでした。
そして第24話、衝撃の事実が判明します。病気の妓女(ぎじょ)は、猫猫の実の母親、鳳仙であることが明らかになるのです。猫猫はこの事実を直接的に知ることはなく、周囲の会話や状況から察したようですが、、、
母親との直接対面はありませんが、この再会が猫猫に与える影響は計り知れません。過去と現在が交錯し、猫猫の人生がさらに深いものとなっていく、この展開に観る者としても心を揺さぶられたことでしょう。
未回収の伏線一覧【アニメ編】
さて、ここからはまだ物語の中で回収されていない伏線について見ていきましょう。『薬屋のひとりごと』には、物語の大筋に関わる大きな伏線から、登場人物たちの背景に関わるものまで、未だ明かされていない謎がたくさんあります。これらの伏線がどう解決していくのか、続編を楽しみにしつつ、じっくりと振り返っていきましょう。
■ 皇帝の御子の連続死の謎
■ 壬氏の簪の送り主は誰?
■ 園遊会で空席だった皇帝の弟
■ 阿多妃の子の入れ替わり説
■ 楼蘭妃の真意は不明
■ 壬氏の野営経験の謎
■ 壬氏が祭祀で果たした役割
■ 翠苓の生死や行方の謎
■ 蘇りの薬の存在は真実か?
■ 壬氏が薬を飲んでいる理由
1.皇帝の御子の連続死の謎
伏線 | 回収 |
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1,4話 | ???話 |
物語の初期から登場するこの大きな謎。「後宮で生まれる世継ぎの御子が次々と死んでいる」という噂話が第1話で語られました。この死因は毒おしろいによるもので、猫猫の洞察力により真相は解明されましたが、誰がこの毒を仕込んだのか、背後にどんな陰謀が隠されているのかは依然として謎のままです。
この「御子たちの死」が何を意味し、どのような勢力が関わっているのか、まだまだ解明されていない部分が多く残されています。この問題の背後に大きな陰謀があるのではないかと、考える人も少なくないでしょう。
2. 壬氏の簪の送り主は誰?
伏線 | 回収 |
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5,6話 | ???話 |
壬氏が園遊会で猫猫に簪(かんざし)を渡したシーンは印象的でしたが、その後、彼の髪には別の簪が刺さっていることが確認されました。この簪を渡した人物が誰なのか、依然として明かされていません。
この人物は壬氏よりも高い立場にあると考えられ、皇帝や上級妃の阿多妃などが候補として挙げられますが、真相はまだ不明。壬氏に簪を渡すという行為にどういう意図があったのだろうか。
3.園遊会で空席だった皇帝の弟
伏線 | 回収 |
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6話 | ???話 |
第6話の園遊会で、皇弟の席が空席であったことに注目していた方も多いはず。貴園によれば、皇弟は病弱でほとんど出歩かないという噂がありましたが、その正体や実際の状態は一切描かれていません。
園遊会では「先ほどまでいらっしゃったみたいだけど」との発言もありましたが、物語の中で皇弟が描かれることはなく、彼(皇帝の弟)の存在は謎に包まれたままです。
4. 阿多妃の子の入れ替わり説
伏線 | 回収 |
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11話 | ???話 |
阿多妃(アードゥオヒ)が難産で産んだ子供が、実は皇弟と取り換えられているのではないかという疑念は、第11話で猫猫が抱いたもの。この入れ替わりの真相がどうなのか、まだ明らかにはされていません。
もしこの入れ替わりが事実だとすれば、阿多妃の子は今も皇弟として生きていることになりますし、この事実が後宮や皇族に与える影響は計り知れません。阿多妃と壬氏が似ているということから、壬氏こそが阿多妃の子ではないかという噂もありますが、これもまた確かな答えが出ていないままです。
5. 楼蘭妃の真意は不明
伏線 | 回収 |
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14,20,22話 | ???話 |
楼蘭妃(ロウランヒ)は、非常に謎めいた存在です。第14話で猫猫は「何を考えているかわからない妃」と評していますが、彼女の背景や目的はまだ描かれていません。彼女の変わりやすい外見や、皇帝が彼女を見間違えるほどの変身ぶりも、何か深い意味が隠されていそうですよね。
また、第22話では父親である子昌(シショウ)と共に園遊会に出席しており、皇太后と何らかのやり取りをしていましたが、これが物語にどう影響を与えるのかもまだ不明。楼蘭妃の正体や意図が明かされる瞬間が待ち遠しいですね。
6. 壬氏の野営経験の謎
伏線 | 回収 |
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5,17話 | ???話 |
第17話で、壬氏が野営について詳しい知識を持っていることが示されました。猫猫も「宦官は普通武官のような仕事はしない」と疑問を抱いていましたが、なぜ壬氏がそんな知識を持っているのかはまだ解明されていません。
壬氏の体には剣術や棒術の痕跡があり、さらに木刀を振るシーンも描かれていることから、彼がただの宦官ではないことは明らかです。ですが、その正体が何なのか、そして彼が何を目指しているのか、その答えはまだ示されていません。
7. 壬氏が祭祀で果たした役割
伏線 | 回収 |
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19話 | ???話 |
第19話で、壬氏が宮廷の祭祀を取り仕切っていたような描写がありましたが、なぜ彼がそんな重要な役割を担っているのかは謎のままです。祭祀を担当するには相当高貴な血筋が必要とされますが、壬氏がなぜその立場にいるのか、彼の過去や目的はまだ明らかにされていません。
この謎が解明されることで、壬氏というキャラクターの本当の姿が見えてくるかもしれませんね。
8.翠苓の生死や行方の謎
伏線 | 回収 |
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20話 | ???話 |
第20話で、翠苓(スイレイ)の生死に関わる大きな展開がありました。彼女が壬氏(ジンシ)の暗殺未遂事件に関与していたことが明らかになっただけでなく、死体で発見されたはずの翠苓が、実は「蘇りの薬」を使って仮死状態を作り出していたことが示唆されたんです。
彼女が実際に生きていることがほぼ確定したものの、現在どこにいるのか、その行方はまだ謎のまま。
猫猫は、翠苓が死体置き場で息を吹き返し、男装して共犯者たちと共に逃亡したと推測していますが、確かな情報は何もありません。翠苓が再登場することで、壬氏暗殺未遂事件の真相やさらなる陰謀が明らかになるかもしれませんね。
9.蘇りの薬の存在は真実か?
伏線 | 回収 |
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18,20話 | ???話 |
蘇りの薬――そんなファンタジックなアイデアがこの作品に出てくるとは、驚きですよね!第18話で、翠苓(スイレイ)が猫猫に「蘇りの薬を植えている」と冗談めかして話したシーン、印象的でした。でも、冗談なのか、それとも本当に存在するのか…?
そして、第20話で実際に翠苓(スイレイ)が「仮死状態」を作り出す薬を使い、死を装って逃亡したシーンが描かれました。猫猫はその薬の材料を曼荼羅華(マンダラカ)と推測していましたが、それが本物の蘇りの薬かどうかは、まだ不明なんです。朝顔に似た曼荼羅華が本当に蘇りの力を持つのか、また翠苓は本当にその薬を使ったのか…。この部分が今後どう展開されるのか、とても気になりますよね。
翠苓本人が生死不明のままなだけに、真相はまだ闇の中ですが、彼女が逃亡した先でまた何か大きな波乱が起こるのかも。
10.壬氏が薬を飲んでいる理由
伏線 | 回収 |
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13,14,18,20話 | ???話 |
壬氏(ジンシ)の謎めいた行動が浮き彫りになった第20話。ここで明らかになったのは、彼が身体的には宦官ではなく、男性機能を抑制する薬を飲んでいるという事実。後宮で宦官として働きながら、この薬を飲み続ける彼の姿に、視聴者としても「なぜ?」という疑問が湧き上がりますよね。
特に第13話で、壬氏が皇帝と飲んでいる時に漏らしたモノローグ――「後宮管理だってなんだってやってやる。それが自分の道を選ぶ唯一の方法だ」という言葉が、彼の背負う何か大きな使命を予感させます。
しかし、現時点でその理由はまだ謎のままです。壬氏は何か重大な目的を抱えており、そのために自らを犠牲にして宦官としての役割を演じているのかもしれません。
まとめ:薬屋のひとりごとの今後に期待!
結論、『薬屋のひとりごと』はまだ完結していません。そして、これはファンにとって素晴らしいことです!
2023年にアニメ化され、2025年には待望の2期放送も発表されています。さらに、コミック累計発行部数は驚異の3800万部を突破し、ますます多くの人々に愛される作品になっています。
私の個人的なお気に入りはやはり猫猫。彼女の飄々(ひょうひょう)とした性格や、壬氏に対しても全く動じない姿勢がとにかく面白い!男性キャラクターたちが猫猫に振り回されている姿は、何度見ても面白いですね。
特に好きなのは、壬氏がいくらアプローチしても、猫猫は薬草や毒の方に夢中で全く相手にしないところ。「潰れたカエルを見る目」と表現されたシーンも印象的でした。
では最後に漫画版の2社についておさらいです。
ビッグガンガンとサンデーGX、それぞれの魅力
©SQUARE ENIX/ビッグガンガン/薬屋のひとりごと1,©Shogakukan/薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~1
ビッグガンガン版(スクウェア・エニックス)
ねこクラゲ氏のかわいらしい作画が特徴で、ラブコメ的な要素が強め。
物語の展開はややゆっくりで、キャラクター同士の関係性や感情がじっくり描かれているのが魅力的です。猫猫と壬氏のやり取りも軽妙で、恋愛要素を楽しみたい方にはこちらがぴったり。 恋愛要素やコミカルなシーンが好きな方、かわいらしい作画が好みの方におすすめです!
サンデーGX版(小学館)
倉田三ノ路氏のクールな作画で、ストーリー展開がテンポよく進み、特にミステリー要素がしっかり描かれています。
原作に忠実で、謎解きシーンや権力争いなどの緊張感のある展開が、原作ファンにはたまりません。猫猫の頭の切れる姿や、壬氏との関係性の発展も丁寧に描かれています。謎解きやミステリーが好きな方、ストーリー重視の展開を楽しみたい方にはぴったりです!
どちらの版もそれぞれの特徴が活かされているので、気になる方は両方読んで、二つの違いを楽しんでみるのもおすすめです。
アニメを観るならDMM TVがオススメ!
『薬屋のひとりごと』のアニメを楽しむなら、DMM TVがおすすめ!
DMM TVでは、最新話から過去のエピソードまでしっかりと視聴できる上、コスパがトップクラス。『薬屋のひとりごと』2期の配信も期待されており、DMM TVの豊富なアニメレパートリーをぜひチェックしてみてくださいね。